winnie-the-Pooh
先日、父と二人で、ある程度長距離一緒にドライブしていたのです。
うーん…ドライブというと、ちょっとかっこよすぎるなぁ…実際は単純に車で長距離移動していただけなのですけどね。
で、くだらない話をお互いにゲラゲラ笑いながらしていたのですが。何の話からそうなったのか…
「やっぱ男性は稼げる人がいいよ」とわたしが言ったら、「そういうところだけで男を見るのはよくないぞ」と言われたのです。
まぁ、正論ですよね。でも何となく言い返したくなりまして。
ちょうど前を走っていたトラックに熊の絵が描いてあったのでね。
「例えばさぁ…熊だったらね…」
「は?熊??」
急に熊とか言い出すわたしに、混乱する父。
そして、気にせず話を続けるわたし。
「うん。熊だったらきっとね、鮭をたくさん取れるオスの熊がモテると思うの」
と。「稼ぎがある、というのは数ある能力の一つですよ。稼ぎだけで評価するなんてしないけど、項目の一つだし、能力として大切だよ。」
と、言いたいことを言ってすっきりしたわたしに…
「まぁ、言わんとすることは分かるけどなぁ…」と。
ん?なによ。言いたいことがあるなら言えばいいじゃない、と思いながら次の言葉を待っていたら…
「鬼のように鮭を取って来るけど、おまえによこす部分は食い散らかした後の鮭の残骸、ていうオス熊と、鮭を取る量は少ないかもしれないけど、美味しい部分を『おたべよ』と分けてくれる熊だったら…どっちがいい?」
といわれ…
その瞬間、わたしの頭の中には見た目はちょっとボサッとしてるけど、とても優しそうな熊さんがポワポワと浮かんできまして…
「な…何だ、その後者の熊!!!!めちゃくちゃ可愛いじゃねーか!!!」
と。気がついたらきゅんきゅんしていました。
「しかもその熊、デザートに美味しいハチミツも用意してくれそうだね…!!」
と続けたら、父も「気が回るやつは、デザートくらい用意してるだろうなぁ…」
「量は少ないかもしれないけど、美味しい鮭とハチミツを頑張って取って来る、そういう熊の方が嬉しくないか?」と…
正直、目からウロコでしたね。
力を合わせていくことになるかもしれないけど、一緒に美味しい鮭とハチミツを食べられる熊の方が嬉しいですよ。
なんでこんな簡単なことに、今まで気が付かなかったのかなぁ…
一人でいる方が、圧倒的に楽だけど、でも一緒に楽しい時間を過ごせる、そんな人がいるといいなぁ…